gozo rop

頭の中

不意

知ってたら楽なのにって瞬間がある。驚かされた時とか足の小指をぶつけた時、明日バイトがある時とか

「5秒後 足の小指ぶつけますよ〜」
「はい 5!4!...」
とひげもじゃの神のお告げがあったら

ぶつけても、痛いけど急にぶつけるよりは
心の準備ができるから多少は平気な気がする。

明日バイトがあるって知ってたら
それに見合った夜の過ごし方ができる。

世の中不意打ちだらけ
不意打ちのダンシングクラブ
忍者が後ろからスッと出てきて
気付いた時にはやられてるようなことばっか


忍者と言えば話は変わるけれど
小学生のころ忍者を目指した経験がある。

小学生ならば目指す人も
少なくないと思う。

ヒーローか忍者か大統領の三極の中

僕は忍者派だった

忍者派を選ぶと

目指すか目指さないかの二択が
また生まれる

大抵の人は目指さないんだけど
小学生の僕は目指した

そりゃかっこいいもの。

でも何をすれば忍者になれるかが
わからなかった

とりあえず低姿勢で走り回ったり
高い所から飛んだりした。

修行を重ねてしばらくして
多分忍者って決まりがないから
「俺は忍者だ!」って思えば忍者なんじゃないかって思った。心の中だけで強く思った。

それから休み時間は普通に体育館で
友達とボール遊びしたりちゃんとした姿勢で
走るようになった。


でも目指してた過去があるから

今でも足音立てないで歩いてしまうし


背後を取られないようにしてたから
列でも一番後ろを歩くし


人の多い所でも他の人に話を聞かれないようにその人だけに聞こえる音量で話しちゃう


こんな癖がついてるのも
忍者目指しの名残りなんだきっと

そして今僕は
明日バイトだったことを完全に忘れてたんだ

バイトに背後を取られてしまった

シフトは確認しようね

無念無念
おやすみおやすみ



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