ゲットレディフォーザネクストバトルな話
前回の続きでゲームの話なんだけど
格闘ゲームの
鉄拳にハマった時があった
高校生の時に学校のめちゃくちゃ近くに
個人経営のゲームセンターがあった
ボロボロなお店で
一本、そこら辺に飛び出ている木を
蹴りとばした時には
お店が崩れ落ちるんじゃないかというくらい
ボロい。
だから他の生徒は
ゲームセンターというよりは、なんか近くにゲーム屋っぽいなにかあるよねくらいのテンションで認知してたと思う。
それに
そのお店に入るような人はいなかった。
それくらいそのお店から生気を
感じられないからだと思う。
そしてある日
友達と帰ってる時に
入ってみようぜワシャシャ と面白半分でその
おんぼろのゲーム屋に入ってみた。
中に入ると意外と広くてしっかりしていた。
沢山のゲーム機が置いてあり
ほとんど全てのゲームに電源が入っていない。
お客さんも来ないし電気がもったいないからだとすぐにわかった。
なにより人の気配がなさすぎるのが
不気味すぎる。
すると奥の方から眼帯をした
太った海賊みたいな男が出てきて
確実にドスを持ち歩いてるような容姿だった
一瞬死んだと思ったけど
3秒後くらいにこの人が店長だと察した
眼帯をつけている人を見るのは初めてだったし海賊みたいな人ってほんとにいるんだというダブルの驚きだった。
その時「いらっしゃい」と声をかけられた
その言葉がやさしめ油少なめだったのも
またギャップすぎて
恐さは半減した。
俺と友達は海賊の男に会釈をした後
ゲーム機に目を背けて
見物するみたいに店内を歩き回った。
1番良さげなゲームが鉄拳だった
電源が入っていないので
「鉄拳やってもいいですか?」と男の人に言うと「ああ、いいよぉ。」と鍵でゲーム機を開けて電源を入れてくれた。
意外とプレステ3みたいな起動画面。
ゲーム機はいつも起動しているところしか見たことがなかったので、起動中の画面を見るのはものすごく新鮮だった。
お互いキャラを選んで戦い始めた。
鉄拳は昔何度かやったことあるので
友達より自分の方がうまい。
少し隙間から向かい側を覗くと
友達がプレイしてるゲーム機側で
海賊の男が後ろから腕を組んで見ている。
やりづらそ〜
3戦連続で勝利して
4戦目くらいから海賊の男がなにやら急に
友達にアドバイスをし始めた
すると突然友達のプレイが上手くなった
「ふぁ!?」
どんどん強くなっていき
しまいにはKOされた
「少年達、うまくなりたいかい?」
と海賊のおじさんが映画の予告ムービーみたいに言ったその時
僕らは素早く何度も頷いた
すると海賊のおじさんがこっちサイドの画面に来てくれて、
「君の使うキャラはレイヴンだね(忍者に憧れていたから忍者のキャラ)
俺の友達にレイヴン使えるやつがいるから
呼んでみるよ。」
とガラケーを取り出して
友達に電話し始めた。
すると2分くらいで
友達が店に入ってきた。
はや!!!!!
絶対外で待機してただろ!と
友達と目を合わせた
まてまてまてそんなことよりも
容姿がジャッキーチェーンすぎる
ジャッキーチェーンに似すぎてるし
右腕に包帯巻いてるし
めっちゃロン毛で髪を上げて頭の後ろで縛っている髪型で
ロン毛なのにジャッキーチェーン似
すぎて友達とこの話を思い出す時は
彼の事をジャッキーチェーンと呼んでいる。
突っ込みどころが満載すぎて
逆に面白くなってきた
なんだこのコンビ
「やあ」
めっちゃ声高いなジャッキー
名前は教えてくれなかったが
海賊の男がゲーム機を鍵で開けて
「今日だけな」と言って
中のボタンを連打してくれた
100円を入れると1プレイと表記がでる所が
24プレイくらいになった
めっちゃ笑った
それから友達は海賊の男
俺はジャッキーと個別で指導してもらい
ジャッキーは右手を折っているらしく
うまく操作することができないと言われ
それの包帯だったのかと深くは聞かず
週2くらいで
友達と通い
めちゃくちゃ上手くなったっていう話
でした
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