駅のホームのベンチなう
隣には75歳くらいのおじいさんが座ってる
ベンチのキャパ的には大人が二人座ったら
[満]という札を出していいレベル
奥の方で
ちっちゃい制服着た小学生1年生くらいの少年がさささっと人混みを軽快にかわしながら
こっちの方に向かってくる
するとベンチの方に来て
僕とおじいちゃんの間の限りなく狭い
スペースに
ちょこんっと座った
なんかその仕草が可愛すぎて
そのベンチの空気がほわっと和んだ
なんとなくだけど木も若々しくなったような気がした
しかしよくよく考えてみると
このベンチ、色んな年代の人が座ってるな
俺が真ん中じゃなくてよかった
人間の進化の図みたいになるところだった
視界のギリギリに小学生が入ってるけど
棒状の物を手に打ちつけながら
歌をボソボソ歌っている
俺にもこんな年齢の時があったなぁ
そんなこと言ってるのおじさんぽいなあ
左のおじいちゃんも俺と小学生を横に
俺にもこんな年齢の時があったなぁ×2
って思ってるのかなぁ
なんかこのベンチ…
詰まってるなぁ
今なんだかんだこうやって座ってる時も
スマホいじっちゃうけど
小学生の頃なんて携帯無かったのに
全然平気だったな
この小学生みたいに手遊びしたり歌ったり
周りの人を観察したり
それだけで楽しかったから
携帯なんかいらなかったな
おじいちゃんも静かに座って
風の音を聞いてるような落ち着きよう
なんか俺若いなあ
乗り換えの電車が到着して
ベンチを立とうとすると
同タイミングで小学生が立ち上がって
後ろの車両の方に全速力で駆けて行った
うぉ!元気だね〜
おじいちゃんは座ったまんま
乗り換えしないのね!
乗った電車が動き出す
いろんなことに気づかしてくれて
ありがとう
おじいちゃん、少年
またどこかで
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