ボイスメモの話
作曲大好き人間なんですけれども
昔は録音機能を使って機械の中に保存せずに
頭の中で思いついたものを
頭の中に残して覚えておいて
また思い出しながら
作曲の続きをするような
スタンスだった
「どういう方法で作曲してるんじゃええ?」
と先輩に聞かれた時にそのスタンスと伝えると
「ブルーハーツだねそれ!うぇっへっへっへっへ!」と言われた
笑い方やばいなと思ったけど
詳しく聞いてみると
その時の僕みたいに録画せずに
覚えてるものを残して
覚えてないものは忘れていいものという
感じらしい
頭の中でフレーズが浮かぶ
フレーズに足が生えて歩き始める
それは歩かせることもあったり
一人歩きしていくこともある
その瞬間は毎回必ずと言っていいほど
絶対忘れるわけがないじゃん
と思う
すごくわかりやすく例えると
りんごを頭で思い浮かべてください
りんごありますよね
これ忘れないでくださいねって言われたら
忘れるわけないじゃん
と思う
しかし驚くことに翌日には忘れてるんだ
それが何色のりんごだったか
どんな形状だったかが
まあまあ近いりんごまでは
思い出すことはできるんだけど
100パーセントの完全体を再現することは
出来なくなってる
それってめちゃ悔しいことなんです
結果的に妥協しちゃってるのと変わりない
からね
悔しすぎて全てを残す日々が始まった
中学の時買った
アイポットタッチの頃から
ずーっと思いついてはボイスメモに
録って録って録りまくった
ささいなフレーズでも録った
寝てる時に頭に浮かんだ5秒のフレーズでさえも録ったった
もう僕の遺品と言っても過言ではない
携帯で死んでも見られたくないものは
いやらしいブックマークでもないし
恥ずかしい写真でもないし
誰かとの連絡のやりとりでもない
確実にボイスメモと言える
ギターを弾いてる時にふぁっ
と浮かぶ時もあるが
今まで完成した曲のほとんどが
シャワー浴びてる時やドライヤーで
髪を乾かしてる時に浮かぶ
今では浮かんですぐ録音できるように
お風呂に携帯を持ってくようにしてるんだけど
昔はフレーズが浮かんで
うわ!まじか!って部屋に携帯を取りに行こうとするんだけど
タオルで身体拭いたら
タオルが一枚無駄になっちゃうから
バスマットみたいなやつを
飛ぶじゅうたんみたいにして
床をこすりながら部屋までよく行ってた
あの瞬間は誰かに見られたら
終わりを告げるだろう
今でも昔のボイスメモを聴いたりしながら
昔の感覚と繋げてみたり
今だったらこんなコード進行にしてしまうけど
この時は絶対こっちだったなって
純粋さの良さを思い出させてくれる
昔のを探ってたらいいフレーズを
見つけてしまって
ワクワクしていますよ
はい
すみませんね作曲好きなんです
2コメント
2018.09.11 14:30
2018.09.10 10:27